アルコールインクアート始めたい!
もっと上手に描くには?
うまく描くコツ教えます!
インクやアルコールの広がりが面白いアルコールインクアートですが、基本的な技法やコツを知ると、もう少し自分が目指す仕上がりに近づけやすくなります。
今回はこちらのようなフレームに入れるアルコールインクアート作品の作り方を、基本技法とうまく描くコツを抑えながら解説します。
・アルコールインクアート初心者さん
・なんだか思うように描けない方
・もうちょっとコントロールしたい方
・フレームに飾る方法を知りたい方
↓この記事の前編 道具編はこちら
事前確認
使用品
詳しくは道具編をご覧ください。
今回はピニャータインクを使います。(使用色はハバナブラウン・シャドウグレー・ブラス)
薄茶色に見えるニードルボトルには、BRASSを無水エタノールで薄めた液が入っています。
これを使うと、沈殿しやすいゴールドも扱いやすくなります。
BRASSうすめ液の作り方
無水エタノール(以下アルコールと呼びます)用にはスポイト瓶とピペット、もしくはニードルボトルのどちらかを使ってください。
ドライヤーについて
ドライヤーはくるくるドライヤーの上部を外したものが小回りがきいて使いやすいです。(普通のドライヤーでも可能です。)
弱風設定、温風で使用します。
私も含め多くのアーティストが温風を使用していますが、アルコールは本来非常に引火しやすいです。
ドライヤーのコンセントの接触やホコリの詰まりが無いか等良く確認し、温風のご使用は自己責任でお願いします。
ちなみにドライヤーを使わないやり方もあり、息を吹きつけたり、エアーブラシやブロアーを使用する方法でもアルコールインクアートができますので、ドライヤーがご不安な方は試してみて下さいね。
アルコールインクアートのやり方とコツ
アルコールインクアートは「インク→アルコール→乾かす」または「アルコール→インク→乾かす」の工程を繰り返して描きます。
画像を見ながら、基本のやり方と目指す仕上がりに近づけるコツをチェックしていきましょう。
思いどおりの形に広げる
①紙面にインクを垂らす。
一滴から始めます。
②アルコールを垂らす。
アルコールは少し多めに垂らすとインクが広がりやすいです。
③ドライヤーで乾かす。
ドライヤーを紙面から少し離し気味で、外周から乾かすと形をコントロールしやすいです。
ゴールドを薄く広げる・ゴールドの縁取りをつくる
①インクを垂らす。
②BRASS薄め液を垂らす。
BRASSうすめ液を使うことでゴールドを簡単に薄く広げられます。
うすめ液をBRASS多めにするとゴールドの縁取りができやすくなります。
③ドライヤーで乾かす。
縁をぼかす・グラデーションをつくる・重なったインクをすっきりさせる
①先にアルコールを多めに広げ、続いてインクを垂らす。
グラデーションにする時は複数のインクを少し距離を空けて一緒に垂らしましょう。
②インクが混ざり過ぎないよう柔らかい風で乾かす。
ドライヤーを紙面から離すと風が柔らかくなります。
縁をぼかした仕上がりにするには、外周の、アルコールのみの部分から乾かすようにしましょう。
重なったインク寄りをすっきりさせるには、その部分より外側を通るようにアルコールやインクを動かし、新しくできたアウトラインを素早く乾かし固めます。
アルコールインクアートを切り出してフレームに飾る
準備するもの
・フレーム ・カッター ・カッターマット ・定規 ・厚紙 ・鉛筆 ・アート ・マスキングテープ
やり方
①トリミング枠を作る
厚紙をフレームより二回りほど小さく切り抜き、アートのトリミング位置を決めるための枠を作ります。
②アートのトリミング位置を決める。
トリミング枠を使って、アートの切り出し位置を決めます。
全面にアートを収めても、余白を活かしても。
③トリミング枠を固定する。
切り出し位置が決まったら、わずかなマスキングテープで枠を固定します。
切り出す予定のアートの部分にテープがかかると剝がすときにインクがハゲてしまうので、枠外に貼って下さい。
④切り出す位置の裏側にしるしをつける。
アートを裏返して、先ほど固定した枠の内側にしるしをつけます。透かすとやりやすいです。
⑤しるしに沿って切り出す。
付けたしるしに従って、アートを切り出します。
⑥フレームに入れて完成
落ちやすいときは、裏面を両面テープや練り消しで固定しています。
↓応用編:パネルにするやり方はこちら
アルコールインクアート超基本の三技法とアルコール量の違いを動画で見る
※倍速再生推奨。0:25~超基本のデモンストレーション。4:10~アルコールの量による仕上がりの違い。
アルコールインクアートを今より思い通りに描くためには、アルコールの量と、ドライヤーの距離や角度を変えて風を操ることが上達の要になります。
今回の記事や動画をヒントに、もっとアルコールインクアートを楽しんでみて下さいね。