オンラインレッスンを始めたいけど不安…
もっと効率よくしたい!
オンラインレッスンのあれこれお答えします!
新型コロナウイルスの流行以降、急速にオンライン化やリモート化が広まりましたね。
私も2021年にアートのマンツーマンオンラインレッスンを開始し、その後グループレッスンを行い、1年で200名を超す方々とのご縁をいただきました。※現在は休止中
今回はオンラインレッスンをこれから始めたい方や、もっと効率よくしたい方向けにレッスンオンライン化に必要なこと、ZoomやLINEなどのミーティングツール、撮影機材、予約・決済システムなどについての解説と、なるべく自動化やしくみ化している私のやり方をご紹介します。
この記事を読んで、ぜひレッスンのオンライン化や効率化を一緒に進めていきましょう。
- オンラインレッスン開始までに準備すること
- 自動化のやり方一例
↓好きな章へ飛べます
オンラインレッスンに必要なこと
まずはレッスンをオンライン化するにあたって必要なことを整理しましょう。
※すでにレッスン内容はあらかた決まっている方向けです。
決めておく必要があるのは、
1.生徒さんの資材準備の仕方
2.テキストをどうするか
3.なにで繋がるか(ミーティングツール・必要な通信環境)
4.どうやって撮影するか(撮影機材・セッティング)
5.どうやって予約・支払いしてもらうか(予約・決済システム)
この辺りになると思いますので、やり方や選ぶポイントをそれぞれ詳しく解説していきます。
生徒さんの資材準備の仕方
資材が必要なレッスンの場合、生徒さんの分をどうするかという問題がでてきます。
方法としてはあなたが用意して送付する資材発送か、生徒さんご自身で準備してもらうかの二択になりますよね。
生徒さんからすると、必要なものが全て手元に届いた方が受講のハードルは下がるはずなので、資材発送の方が集客するときの強みになります
資材発送を行う場合には、レッスン材料調達のほか、各種小分け容器や梱包資材の準備、住所など大切な情報のやりとり、梱包・発送作業などが必要になります。
レッスン料金には、レッスン費と資材の値段や送料だけでなく、そういった目に見えづらいコストや作業分も上乗せすることを忘れないようにしましょう。
↓私もお世話になってました
一方、生徒さんご自身に資材をそろえてもらうことにもメリットがあって、レッスン後に一人でも続けやすくなりますし、資材が無くなった時の買い足しも不安が少なくなると思います。
私の場合、以前はメッセージでやりとりして、ご希望の方には小分けにした資材セットを販売、ご自宅へ送付するというスタイルでしたが、今はご自身で手配してもらっています。
方法としては、申込予約時に自動で入手先リンク付き資材リストのURLが案内される形です。※後ほど予約の章で解説
この方法にした大きな理由を正直にお話しすると、私の処理能力オーバーで、普段からケアレスミスが多い私はレッスン件数が増えてきたときにメッセージのやりとりや資材手配に支障が出てきてしまいました。
この経験から、自分が不得意な作業はできるだけシステムの力を頼って「自動化」するようにしています。
レッスン以外のことで手一杯になってしまう前に、自分はどのくらいこなせそうか、作業時間を取れそうかおおまかに考えておくことも大切です。
テキストをどうするか?
テキストあり・なしどちらもOKですが、テキストなしだと、よりカジュアルな印象のレッスンになりやすいです。
テキストがあると、レッスン内容を理解してもらいやすくできたり、生徒さんが復習しやすくなるメリットがありますよね。
また、認定講師さんのみや、生徒さん自身がレッスン開講される場合のみお渡しするなど、レッスン+αとしてテキストを使うこともできます。
「でも私に資料が作れるかしら…?」という方、Canvaならスマホだけで比較的簡単におしゃれなテキストを作成することも可能です。
↓Docsやプレゼンテーションという機能を使います!テンプレートや写真素材も豊富。
私は作った画像のサイズ変更ができるPro会員になっています。
テキストの配布方法では、発送とダウンロード形式があります。
資材発送する方なら資材と同梱でお送りしやすいですね。
私はダウンロード形式にしていて、やり方は自分のGoogleドライブにテキストのデータをあげておき、そのURLをご案内する形にしています。
なにで繋がるか? (ミーティングツールZoom・LINE、必要な通信環境)
ミーティングツールでは圧倒的にZoomがおすすめです。
Zoomミーティングはビジネスでも広く使われていますね。
良いところは細かな設定ができて幅広いシーンで使えること、セキュリティが高いことなどがあげられます。
私の場合はレッスン予約システムとの連携機能(予約時に自動でZoomミーティングを作成してくれる機能)を使える点や、録画機能がなにより重宝しています。
レッスン予約システムと連携できると、自分でZoomミーティングをスケジューリングしたり、お一人ずつミーティングの案内を出したりしなくてもよくなり、作業効率化できますし人的なミスも無くせます。
録画機能については、レッスンの練習やリハーサルに欠かせません。
実際のレッスンの時と同じシステム環境で生徒さんからの見え方や音声の聞こえ方をチェックすることは大切ですし、録画して客観的に自分を見ると、しゃべり方や癖など改善点が分かりやすく、録画練習をすることがレッスン上達の近道にもなります。
また録画したレッスン動画はダウンロードもできるので、生徒さんにお渡しして復習用としたり、動画販売などに役立てることもできます。
Zoomの最大のデメリットは有料会員にならないと時間制限がある点です。
無料でもミーティング開催できますが、1対1でも40分という時間制限が付きます。
40分経過すると強制終了してしまうため、それより長くレッスンしたい時は再招待などの手間が必要になります。
またあまり知られていませんが、無料会員では画質面でも制限を受け、高画質化ができません。
40分以上のレッスンや高画質でレッスンしたい場合は有料会員になることをオススメします。
よりカジュアルにするならLINEも良いと思います。
今や使っていない方の方が珍しいくらいのアプリなので、誰でも気軽に扱えますよね。
普通のLINEビデオ通話では事前に友達になる必要がありますが、LINEミーティングならその必要がなく、URLをクリックするだけで参加してもらえます。※LINEのアカウントを作っている必要はあります。
そして最大のメリットは無料で時間無制限なこと。
LINEのデメリットや注意点としては、予約システム連携や録画機能がない他、乗っとり等の問題やセキュリティ面、そして商用利用に対する公式見解がないことなどです。
ほかに、普段使用しているLINEアイコンやアカウント名が相手に見えるという点も忘れないよう注意しましょう。
ZoomやLINEでオンラインレッスンするためには、通信環境を整えておく必要もあります。
具体的に何をどうしたらよいかと言うと、契約内容の確認と、家の中の通信環境チェックです。
快適なオンラインレッスンのためには通信速度がまずは大切で、通信速度が遅いと画質が悪くなったり画面がカクカクしたりといった不具合が生じてしまいます。
「ギガ(データ通信量)を使いすぎて速度制限がかかった」というご経験がある方もきっといらっしゃいますよね。
データ通信量はZoomなら大まかに1時間0.5GB、LINEミーティングは0.3GB使用します。
モバイルデータ通信でレッスン予定の方は、通信量(ギガ)にゆとりのある契約プランをお選びください。
「私はWi-Fiだから関係ないでしょ?」とお思いの方も、安心はできません。
完全無制限と思われがちなWi-Fiでも、短期間に集中的に使うと速度制限がかかる(たとえ月間使用量は無制限でも)種類やプロバイダーは少なくないですし、ルーターの設置場所などによって電波が弱くなってしまう場合もあります。
通信速度がどのくらい要るかについては、ZoomでフルHD画質でレッスンする場合3.8 Mbps/3.0 Mbps(上り/下り)必要で、計測方法によっても変化するため20~30Mbpsは欲しいと言われます。
こちらのサイト様でお使いの環境のインターネット通信速度を測定できるので、一度確認し、もしそれより低い場合は原因を探って改善しておきましょう。
テストの際は実際のレッスン時と同じ部屋で行って下さいね。
お使いのWiFiの強さや他の電子機器などの影響で、部屋によっても通信速度が異なる場合があります。
どうやって撮影するか?(撮影機材・セッティング)
どうやって撮影するか、撮影機材やセッティングについては、レッスン内容によって求められるものが変わります。
スマホで手元の俯瞰撮影、もう一台のカメラで話者や別角度の撮影、ノートパソコンでZoom操作という、カメラ二台体制の私のやり方を一例としてご紹介します。
このようなスタイルで撮影しています。
※机や床の汚れや傷が目立ちますが目をつぶって下さい笑
画像では壁の方を向いていますが、普段は壁側を背にして窓側を向き、できるだけ自然光で撮影しています。
素人が下手に照明をいろいろ工夫するより、自然光の方が圧倒的にきれいで手元も分かりやすく映ったからです。
雨の日やどうしようもない時だけ、スタンドの照明をONにしています。
使っている機材はこちら↓
●パソコンの上に付けてるWebカメラ
●マイク
●照明付きスマホスタンド
●パソコンはフロンティアのもの
ノートパソコンが内蔵カメラとマイク付きなら、Webカメラとスタンドマイクは無くても一応できますが、より高画質にしたり、聞き取りやすくするために外付けのものも使っています。
それぞれを選んでいる理由や使い方についてはこちらの動画にまとめました。
↓カメラについては2:14~
3つの機材の中で一番選ぶのに苦労したのがスマホスタンドで、なんと現在7台目です。
スマホスタンドの選び方のポイントやおすすめについてはこちらにまとめています↓
あなたの使用方法に合った機材にめぐり逢えますように。
どうやって予約してもらうか?(予約・決済システム)
生徒さんの予約方法と料金やりとりの仕方も決めておく必要があります。
予約方法でもっとも手軽で簡単なのは、LINEやSNSなどのメッセージの直接やりとりですね。
決済の方もメッセージでやりとりするなら、銀行口座振込の他、PayPayなど電子決済も最近では増えています。
↓Paypayは友だち紹介キャンペーン中!私の紹介コード:05-O5Q4BYH ※先着9名様のみ使えます(__)
直接やりとりのメリットは、やはり気持ちを伝えやすく信頼関係を築きやすいこと。
他に、実務面だと振込のタイムラグが少ないことも良いところです。
一方、こちらも「自動化」するなら予約システムを使うのがオススメです。
予約システムについてはSTORES、RESERVA、tolなどが有名です。
私は自分で試してみて予約申込み画面の操作が分かりやすく、機能も充実していると感じたRESERVAを選んでいます。
RESERVAはスクール・アクティビティに特化したコースがある他、有料のゴールドプラン(月額11,000円)から使える機能が一気に増え、先述したZoom連携や、自動配信メール(予約後などに自動で送られるメール)の文章を好きなようにカスタマイズできるようになります。
※STORESもスモールプラン(月額12,980円)からZoom連携・メール文章カスタマイズなど可能。
この自動配信メールに資材リストのURLなどを記載できるため、予約が入った時に→Zoomでミーティング作成→パスコード案内→資材リスト案内といった、レッスン前に必要な作業を全て自動で済ませることが可能になります。
こういった「自動化」は公式LINEを使うやり方などもあり、各予約システムで連携機能や強みが違います。
予約システムを選ぶ際は、あなたがどこまでの作業をシステムに任せたいかも考えて選ぶようにしましょう。
予約システムを使うデメリットは、月額や決済手数料などの費用がかかることや、決済方法が少なくなりがちなこと、システムからの振込のタイムラグがあることなどです。
重視するポイントを天秤にかけながら、あなたにあったやり方を選んでみて下さいね。
まとめ
オンラインレッスンのやり方について、初心者さんが準備すべきことや、私がやっている自動化の仕方をご紹介しました。
個人的に、最初からシステムを全部そろえてスタートしなくても、始めはなるべくお金をかけず最小限の物品で手作業、それでは手と時間が足りなくなってきたら少しお金をかけて各種システムの力を借りるという流れがよいと思います。
小さく始める方がリスクもハードルも低いですし、便利なサービスも、使いこなすための勉強は意外と骨が折れますしね。
これから始める時も、ちょっと手一杯かも…と感じてきたときも、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。