Bさん色鉛筆にもプロ用があるの?



あります!色々試してみました!
小さな頃から身近にある色鉛筆。
子どものお絵描き道具としてだけでなく、色鉛筆画の主役になったり、インクアートやアクリル画にアクセント的に描き足すミクストメディア素材としても活躍します。
私自身、色鉛筆画を少しかじっていた時期がありました。


実は色鉛筆には国内外さまざまなメーカーがあり、プロが使う“高級ライン”が存在するのをご存じでしょうか?
今回、ダーウェントの最高級ライン「ライトファスト」のサンプルキャンペーンに当選したので、これを機に高級色鉛筆と安価な色鉛筆の違いを整理しつつ、主要メーカー5種類を試用して徹底レビューします。
・これから色鉛筆画を始める
・アート用に使う色鉛筆が知りたい
・ミクストメディア作品に色鉛筆も取り入れてみたい
・プロ用色鉛筆の違いが知りたい
↓目次から気になるところへ飛べます
なぜ?高級色鉛筆と安価な色鉛筆の違い
今や100円ショップで12色セットが手に入る色鉛筆ですが、プロ用ラインでは1本700円を超えるものまで存在します。
なぜ、これほど大きな価格差があるのでしょうか?
その答えは、以下の「品質」と「性能」の差にあります。
芯の質と顔料量
安価な色鉛筆は顔料が少なく、芯を固める成分の割合が多い傾向にあり、発色や塗り重ねに限界があります。
全然発色しなかったり、やけに芯が硬くてツルツルしてしまう色鉛筆を使ったことがある方もきっといらっしゃいますよね?
高級品は顔料濃度が高く、まるで絵の具のような濃厚な発色が可能です。
耐光性
プロが特に重要視することの1つが「退色しないこと」。
作品を長く飾って楽しんでもらうためには欠かせません。
光で作品が劣化しないよう、高い耐光性を持つ高級ラインが選ばれます。
描き心地
紙にのる感触、滑らかさ、重ね塗りやブレンディングのしやすさが段違い。
高級品では芯に含まれる顔料と油性/ワックス成分のバランスが絶妙な配合となっています。
ストレスなく描けることは、作品のクオリティに直結しますよね。
主要高級色鉛筆の比較表|ダーウェント・ファーバーカステル・ホルベイン・トンボ・カリスマ(プリズマカラー)
それでは私の手持ち主要品、ダーウェント・ファーバーカステル・ホルベイン・トンボ・カリスマ(プリズマカラー)のメーカーごとの特徴と価格帯をまとめます。


| メーカー | 特徴 | カラーラインナップ | 描き心地(要約) | 価格帯(1本あたり) | 
|---|---|---|---|---|
| ダーウェント ライトファスト(英国) | ASTM D6901 LFI認証100%、全色最高等級耐光性。 | 全100色。アースカラーや落ち着いたトーンが豊富で、風景画や人物画に向く。 | なめらかで重ね塗りや微調整しやすい | 希望小売価格:715円 実売:約350〜550円  | 
| ファーバーカステル ポリクロモス(独) | 油性色鉛筆の代表格。芯が硬めで折れにくい世界的定番。 | 全120色。青・緑系が充実し、海や植物などの自然描写に強い。 | 硬めでシャープな線が描ける | 希望小売価格:440円 実売:約200〜400円  | 
| ホルベイン アーチスト色鉛筆(日) | 顔料の定着が良く、重ね塗りや混色に強い。日本国内でも人気が高く、入手しやすい。 | 全150色。ビビッドカラーや蛍光色、淡いトーンまで揃い、人物画にも使いやすい。 | やわらかめで混色しやすい | 希望小売価格:330円 実売:約250〜300円  | 
| トンボ 色鉛筆(日本) | 学童用〜アート用まで幅広い。※今回は学童用を比較。 | 全36色。基本色が中心で、入門用として必要十分。 | 硬い使い心地で深みは控えめ | 実売:約50〜150円 | 
| サンフォード カリスマカラー(プリズマカラー)(米) | ワックスベースで鮮やかな発色。現在はプリズマカラーに継承。※日本国内では2024年末をもって生産終了。 | 全150色。高発色でビビッドな色が豊富。赤や紫系が鮮烈。 | とても柔らかく、塗りつぶし向きの印象 | 実売:約150〜400円 | 
高級色鉛筆の使用感レビュー|描き心地とおすすめタイプまとめ
▽※YouTubeLiveでも試し塗り・色鉛筆画の始め方を解説しました!ご視聴いただいた皆様ありがとうございました。
ダーウェント ライトファスト
バターを塗るようになめらか。重ねるほど色が深まり、最高等級の耐光性で「作品を長く残したい人」に安心。
 👉 おすすめタイプ:プロ志向で長期保存作品を描く人
ファーバーカステル ポリクロモスファーバーカステル ポリクロモス
芯が硬めで線がシャープ。細密画や輪郭線をしっかり描きたいときに頼れる。折れにくいのも魅力。
 👉 おすすめタイプ:精密画・緻密な描写を好む人
ホルベイン アーチスト色鉛筆
芯が紙に吸い付くように色がのり、混色やグラデーションが美しい。柔らかい雰囲気の表現に強い。
 👉 おすすめタイプ:色を重ねて混色表現を楽しみたい人
トンボ 色鉛筆
軽快なタッチで気軽に使える。子どもの頃から親しみやすい存在。深みは高級品に及ばないが入門に最適。
 👉 おすすめタイプ:これから色鉛筆に挑戦してみたい初心者
サンフォード カリスマカラー(プリズマカラー)
芯が非常に柔らかく、一気に濃く塗れる。発色が鮮烈で、大胆な表現に便利。ただし折れやすい点に注意。
 👉 おすすめタイプ:鮮やかな発色や大胆な塗りを重視する人
ダーウェント「ライトファスト」の強み|ASTM D6901 LFI認証100%の耐光性


ここで改めて強調したいのが、ダーウェント「ライトファスト」の最大の強みの ASTM D6901 LFI認証100%という点です。
これはアメリカ材料試験協会(ASTM)が定める国際的な品質基準で、「LFI」は最高等級の耐光性を意味します。
100年単位で色が退色しないと保証されるレベルで、作品として長く残したいなら、この認証は絶対に外せないポイント です。
さらに全100色の豊富なラインナップがあり、単色からセットまで購入可能。木箱セットなども展開されていて、コレクションとしても魅力がありますよ。
補足:色鉛筆におすすめの紙
もし色鉛筆画を本格的に始められたいのなら、紙選びも大切です。
色鉛筆は紙の質によって描き心地が大きく変わりますので、代表的な紙と特徴もご紹介しておきますね。
●マーメイド紙(中目)→ 適度な凹凸があり、重ね塗りや混色に向く
●ケント紙(平滑) → 細密描写やシャープな線におすすめ
●画用紙(粗目) → 発色は柔らかくなるが、広い面積を軽く塗るときに便利
レビューした各メーカーの色鉛筆も、紙によって個性がさらに際立ちます。
たとえばポリクロモスはケント紙での精密画に強く、ホルベインはマーメイド紙での重ね塗りで魅力が引き立ちます。
まとめ:高級色鉛筆の魅力を体験してみよう
高級色鉛筆は、発色の鮮やかさ・描き心地のなめらかさ・そして耐光性の安心感において、学童用とは大きく違います。
- 精密な線を大切にしたい人には → ファーバーカステル ポリクロモス
 - 混色やグラデーションを楽しみたい人には → ホルベイン アーチスト色鉛筆
 - 大胆な塗りつぶしや鮮烈な発色が欲しい人には → サンフォード プリズマカラー
 - 長期保存する本格作品を描きたい人には → ダーウェント ライトファスト
 
用途や目的によって“相性の良い1本”は変わりますが、共通して言えるのは 描き心地に感動する体験 ができるということ。
「色鉛筆ってこんなに違うんだ!」と、創作の世界が広がるはずなので、ぜひ一度、手に取って試してみてください。






