ゴールドやパステルはコピック以外で!海外製のインクについて
日本でアルコールインクアートを始めると、コピック一択と言って良いほどアルコールインクの種類は少ないですが、海外にはたくさんのメーカーと製品があります。
そんな海外品の一部は日本でも徐々に手に入るようになってきました。
今回はコピックでカバーできないゴールドを始めとするメタリック色やパステルカラーの品ぞろえがある、海外メーカーのJacquard(ジャカード)社・Tim Holtz-RANGER(レンジャー)社・KAMENSKAYA(カメンスカヤ)社のインクについて、特徴や違い、そして購入先や購入方法をご紹介します。

Jacquard(ジャカード)社
ジャカード社のアルコールインクはPiñata(ピニャータ)というシリーズです。

日本で一番手に入りやすいメタリックインクだと思います。
ピニャータのメタリックインクは粒子が大きいのが特徴です。
大量のエタノールで薄めて使用すると、画像のように縁取り状や金箔が浮いているようなエフェクトができますし、
薄めずそのままインクとして描いたり塗ったりすれば、金属らしい被膜(下の色をカバーする)感が出せます。
ブラスをお使いのアーティストさんが多い気がしていますが、私はリッチゴールドを愛用しています。
ピニャータインクでは他にPEARL(パール)も扱いやすくておすすめです。
Tim Holtz-Ranger(レンジャー)社
レンジャー社のメタリック系インクには2つのシリーズがあります。
一つがMIXATIVE(ミクサティブ:混合的)、もう一つがALLOY(アローイ:合金)です。

MIXATIVEは粒子がとても細かいです。
日本語で混合的という名前の通り、他のカラーインクと混合して使ったり、絵に溶け込むように広げたりするのに向きます。
MIXATIVEの私のおすすめはSnow cap(スノーキャップ:雪帽子)です。
ホワイトはダマになりやすく、重いというか紙面で動かしにくい物が多いかと思いますが、このホワイトは中ではダマが少ない方だと思います。
※それでも多少ダマはあり扱いにコツがいります。
●ホワイトを取り入れたインクアートのやり方の記事はこちら
↓↓↓

ALLOYはMIXATIVEより粒子が大きいです。
日本語で合金という意味で、ゴールド色はGilded(ギルデッド:金箔)です。
縁取り状に広げたり、金箔が浮いているようなエフェクトをするのに向くシリーズです。
ALLOYの私のおすすめはSterling(スターリング:純銀、輝かしい銀)です。
シルバーは紙に乗せると黒っぽく見えがちな物が多い中、しっかり銀色に輝いてくれます。
KAMENSKAYA(カメンスカヤ)社

カメンスカヤインクもいくつかのシリーズがあります。
色記号M(Metallicの頭文字)のものがメタリック色で、N(Nudeの頭文字)のものがパステル色となっています。
カメンスカヤインクのパステル色は染料ではなく100%顔料インクです。
とても濃厚なので、あらかじめアルコールで希釈して使うのがおすすめです。
顔料をうすく伸ばして使うことになるため定着力がほとんど無く、そのままだと軽く擦るだけでも取れてきてしまいます。
対策として作品はコーティングするか、希釈液中にワニス(カメンスカヤさんのSuper concentrateというバーニッシュ商品)を5%ほど混ぜるようにと推奨されています。

使いこなせれば、退色の心配がコピックより少なく、薄く淡いニュアンスも楽しめるインクです。
メタリック色の方は、そのままにしていると酸化して黒ブチ模様が出てしまう(私の翻訳力が正しければ笑)そうで、カメンスカヤさんご本人がコーティングをすすめられていましたのでご注意下さい。
ゴールド系インクの比較
カメンスカヤ社のメタリックは持ち合わせていないためジャカード社とレンジャー社の比較です。

↑いずれも1滴ほど落としてアルコールで広げたもの
ピニャータ社のリッチゴールドと、レンジャー社のALLOYギルデッドは色味や描画エフェクトが似ています。
両者の違いはというと、ALLOYの方が粒子が細かく、金箔が浮いているように広がる部分と広範囲にうっすらパウダリーに広がる部分が両方一緒に現れる点かと思います。
ピニャータの方は多少粒子が大きいため、広く伸ばすと一つ一つ粒感があるような印象です。
色味についてはALLOYの方が若干ゴールドが暗く見えます。
※追記
カメンスカヤ社のメタリックも購入しました。
あわせて比較した動画がこちら↓
容器の違い

スパウト部分について、ジャカード社は太く、レンジャー社は細く、カメンスカヤ社はその中間です。
※カメンスカヤインクは何度か容器変更しているようで、今はこの形ではないかもしれません。
このまま使うならレンジャー社が一番使いやすいです。
カメンスカヤ社のこの形のボトルは蓋を開ける時にスパウト部までくっついて開いてしまいやすいのでご注意下さい。

標準サイズの容量は各メーカーともに14、5mlです。
他にピニャータインクでは4oz(118.29ml)の大容量が、カメンスカヤインクではセット販売の5mlのミニサイズがあります。
購入方法
ピニャータインク
本家サイトにwebショップは無いようです。
楽天やAmazonで何件か取り扱いがあります。
レンジャーインク
レンジャーインクのwebショップは日本への発送に未対応です。
MIXATIVEシリーズは楽天やAmazonなどでも取り扱いがあります。


おすすめのALLOYシリーズはまだほとんど取り扱いが無いようで、私はEtsyで海外のショップからまとめて購入しています。
※Amazonでは価格に注意

送料が2,000円~3,000円かかりますが本体は1本450~600円なので、まとめ買いなら海外からの方がお得です。
※単品は売り切れの場合が多いです。
日本ではアルコールインクアート協会理事のMIKAさんがWebショップに置いてくださってます。
※一般の方も購入可能です^^
カメンスカヤインク
カメンスカヤインクはwebショップから購入できます。
定価が1本450~550円ほどです。
ショップの仕組みが少し独特で、少しだけ英語でやり取りする必要がありますが、この方法が1番安く購入できると思います。※後ほど解説します!
日本の大手通販では一部カラーのみ取り扱いがあります。

また、こちらもMIKAさんが日本の正規販売代理店で、品揃えが豊富でセット販売などもして下さっています。
KAMENSKAYA公式ショップで購入するときの流れは、カート(バスケット)に入れてメールアドレスや住所を入力後、チェックアウトボタンを押すと一旦そこで完了となります。
その後1~3日後にメールで送料と総額の案内が届き、こちらが了承のメールを返信すると、今度は支払い先情報のメールが届きます。
支払いには、cloud paymentsというサービスが使われています。
このサービスのweb画面はロシア語ですが、ボタンをクリックしてクレジットカード情報(カード番号、使用期限、名前など)を入力するだけなので勘でできます笑
送料は英語版の方で買った時、9本で1,200円ほどでした。
※ちなみに1本でも1,200円でした。
9本だと送料込でも1本あたり600円ほどの計算になります。
さらに以前、ロシア語版の方で買った時の送料は5本で700円ほどでした。
その時の支払い方法はpaypal指定だったと思います。
しくみが変わったのか、英語版ロシア語版で何か違うのかは不明です。。。
※追記(2021.1)
送料について、発送方法をこちらで選択する形に変わっていました。
ロシアンポスト(安め、時間かかる)かEMS(高め、早い)か選べます。
Webストアで注文すると注文内容の確認と発送方法をどちらか選んでねというメールが届くので、
了承&発送方法を選んでメールを送ると、支払リンクを送ってもらえます。
Apple payやgoogle payも使えるようになってました。
※追記(2021.7)
なんと4月からロシア郵政が選べなくなってしまいました。
可燃性の危険物?として運んでもらえないため取扱いを辞めたそうです。
その結果最低送料が$38ほどもかかるようになってしまいました。
ただ、この値段で500gまでいけるそうで、インクだと15~17本選べるそうです。
Maxの量で買えたら、送料の1本あたりの影響はなんとか少なく済みそうですね…。
可能な方は共同購入されるのが良いかもしれません。
他に、Etsyでも購入できます。
単色でNとMのラインナップがあります。
ウクライナのPacificArtStoreさまKAMENSKAYAインクのページ
↑Instagramで1.3万人のフォロワーさんがいる方です。同名のアカウントなので見つかりやすいと思います。
まとめ
ジャカード社、レンジャー社、カメンスカヤ社のインクの特徴や違いと購入方法をご紹介しました。
いろいろなタイプのインクを使いこなせたら表現の幅が広がります。
少しコツが要るものが多いですが、ぜひトライしてみて下さいね。
