透明ホイップが流行ってるらしい
スマホケースやアートに使える?
資材を使ってみました!全部解説します
透明ホイップというワードをご存じですか?
もともとスマホや推し活グッズのデコ界隈で使われていたホイップ絞りの、透明バージョンが流行っているんです。
↓不透明なホイップは子供用のおもちゃにも
今回はそんな透明デコに使われている資材はなにか、どこで売っているか、使い方や注意点、ハンドメイドで役立ちそうかなど、実際に使ってみた感想を交えて解説します。
↓目次から気になるところへ飛べます。
透明ホイップの資材は?入手先は?
透明ホイップによく使われている資材は、透明タイプのシーラントです。
シーラントとは、水回りのすき間や目地を埋める時に使われるペースト状の資材。
なかでもレクセル クリアという商品が透明度が高く、デコ界隈で人気です。
どこで買えるかというとネットはもちろん、ホームセンターでも手に入ります。
選ぶときの注意点として、容器の形態がチューブ型とカートリッジ型の2種類あります。
カートリッジ型の方が大容量でお得なのですが、そのまま使いたい方はチューブ型を選んでください。
カートリッジ型はコーキングガンという専用の機械がないと押し出せないものなので、間違えないようにしてくださいね。
↓購入時はサイズもチェック
レクセル クリアが使える素材は?スマホケースなどは?
レクセル クリアが接着可能な素材は、木材全般、金属全般、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、その他プラスチック全般など、とても幅広いです。
一方で接着に適さないものは、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ゴム、シリコン、ワックスなどとなっています。
試しにレジン用のシリコンマットやシール台紙に乗せてみたところ、乾くと抵抗なくぽろりと取れました。
スマホケースに使うときは、ケースの材質にご注意ください。
(でも、スマホケースに使うのはあまりおすすめしません…理由は後述します。)
ハードタイプだとほとんどはポリカーボネート(PC)製なのでOK、
ソフトタイプはプラスチックの一種のTPU製などならOK、シリコン製だとNG、
ハイブリッドタイプ(背面ハード、側面ソフト)では、背面部分の多くに使われるポリカーボネートやガラスフィルム製ならOKということになると思います。
またレジンとの相性だと、UVレジンもエポキシレジンもプラスチックの一種なのでOK。
プラ板はポリスチレンなのでNG。
アルコールインクアート用紙では、ポリプロピレン(PP)系のユポはNG、ポリエステル系のレーザーピーチやOMやクリスパーは、接着に適さないとの表記はありません。
試しにレーザーピーチとOMに乗せてみたところ、乾いた後引っぱっても取れないくらいに接着していました。
レクセル クリアの使い方
雫やライン状の形ならチューブからそのままでも絞れます。
そのまましぼるとこんな感じの仕上がり。つるんとして可愛い。
ジオードレジンアートを施したスマホケースにもライン状にしぼりました。(※角のレジン剥がれは私の日頃の使い方のせい)
絞り袋と口金を使うともっとデコレーションの幅が広がります。
キラキラしていて綺麗ですよね。
絞り袋の使い方
口金の1/3くらいが出るように。
薄すぎる袋はやぶれやすいため避ける。
レクセル クリアの開封口が小さすぎると押し出すのにすごく力が要ります。
飛び出さないように口金側に輪ゴムをしたけど、粘度が高く不要でした!
スケッパーや定規などで。
量が少なすぎるとしぼりづらいです。
この形で絞っていきます。
透明ホイップとしてデコレーションする様子
こちらの動画でご覧ください。
使用上の注意
レクセル クリアには守らないと危険な注意点もあるため要チェックです。
作業時は、
- 火気厳禁
- トルエンが入っているため換気必須
- 取り扱い後はよく手を洗う。または保護具の着用
- お子様やペットのいない部屋で使用
ほかに、
- 低温下では白濁することがあり、そのまま使うと白濁したまま硬化する
- マステは作業後すぐ剝がさないと取れなくなる
また、ものはシーラントなので肌に触れるものに使うのも心配がありますね。
デメリット
実際使ってみて、私が感じたデメリットです。
正直たくさんあって、ハンドメイドやアートだと使いどころが難しいかもしれません。
①においがキツイ
マジックインキと同じ、溶剤系のにおいです。
臭い対策でも健康面でも、たくさん作り続けるならガスマスクが必要です。
↓ガスマスク比較をした時の記事
②乾燥に時間がかかる
30分ほどで触れるようにはなりますが、硬化まで2~4日、完全硬化まで1~2週間がかかります。
メーカーは5㎜ほどの厚さの使用を想定しているようなので、盛って使用する場合はさらに時間がかかりそうです。
③硬化後も粘着性が残る
表面がスタックするので、そのままだとホコリなど付きやすいです。
これを活かしてメタリックパウダーで磨いてみたものがこちら。
でもこのままだと、触ると指にパウダーが付いてきてしまうので何かしらのコーティングが必要です。。。
④硬化後も硬度はでない
硬化してもいわゆるカチカチの状態にはなりません。
爪をグニッと押しこめるような硬さです。
フォトフレームなど置いて飾っておくようなものなら良いかもしれませんが、普段使いするものだと破損のリスクが高いと思います。
⑤やせがある
乾くと痩せてしまいます。
盛れば盛るほど、乾いた時のボリュームのギャップが大きくなります。
⑥くもりやすい
透明なままの状態をキープするのは難しいです。
硬化しても粘着性があるため少し触れるだけでくもってしまい、透明感が薄れます。
⑦その他
その他に、空気が入りやすいため、着色剤やラメを混ぜ込もうとすると練りアメのような感じになってしまって向きません。(※完全硬化後の塗装は、水性・油性ともに可能です)
また、粘度と乾燥時間の問題でホイップ絞りをしても多少ダレて、エッジがなめらかになります。
雫のような表現にはアラが目立たなくて良いんですけどね。
まとめ・感想
透明ホイップによく使われる資材であるレクセル クリアについて、どこで売っているか、使い方や注意点、デメリットなどをご紹介しました。
使ってみた感想としては、作業性がわりとよく、キラキラしていて綺麗だし楽しいですが、ハンドメイド雑貨の販売やアートなどに実用的かというと、利便性や強度面で少し厳しい印象です。
とはいえ、自分用のグッズ作りには最適ですし、工夫次第でまだまだおもしろい表現ができそうな可能性も秘めていると思いますので、ビビッと来た方はぜひ試してみてくださいね。