アートパネルの側面塗装!下処理と基本の塗り方編

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アートパネルの塗装について

アルコールインクやレジンアートでパネルを製作したら、アートの雰囲気に合わせてパネル側面の塗装(ペイント)をするのもおすすめです。

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私はもともと塗装の仕方の基本的なことも知らなくて、先日の塗料比較のサンプルも最初の方はただ塗っただけでした。

●塗料比較の記事(塗料の違いや選び方)

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そのため一部のものは仕上がりに元々の木のスライス跡や塗装の時の筆跡がしっかり残ってしまっているし、質感も良くないです。

 

そんな風にならないように、これから塗装を始める方のために、塗装の基本のやり方についてご紹介します。

 

 

塗装の基本

塗装は下処理や正しい塗り方をすると仕上がりが全然違ってきます。

 

これを押さえておけばそれぞれのペイントの特性を十分に活かした綺麗な塗装ができるはずです。

実際私は塗装面の仕上がりは素人目に見ても格段に良くなりました。

下処理の部分からポイントを詳しく解説していきます。

 

ヤスリがけ

少し手間はかかりますが仕上がりの面で絶対に省かないで欲しいのがヤスリがけの工程です。

 

木の表面は、ある程度すべすべに見えても実は毛羽立っています。

やすりがけする前の木肌の表面

木材は塗装する前にヤスリをかける必要があります。

 

ヤスリ(またはサンドペーパーとも)には荒いものから細かいものまであり、番手と呼ばれる#後の数字が大きくなるほど細かくなります。

表面が荒い木を削る時は、小さな数字のものから始め、徐々に大きな数字のものに変えます。

 

番手を変えるタイミングはヤスリを掛けていれば感触でだいたい分かります。

このヤスリ紙ではもう掛けてる意味ないな…と感じたところで次に移ります。

 

次に使うヤスリは、前に使ったヤスリの数字の倍以内になるように選びます。

ex.)#80→150→240→400

何番の数字を使うかは自分が目指したい仕上がりに合わせて選びます。

・少しザラつきが残るけど色をしっかり入れたい→#120-280

・色は入りにくいけど光沢のある仕上がりしたい→#280-400

・塗装後につるつるの光沢感がほしい→#600-1000

 

アルコールインクアートによく使われる六角形の杉材コースターの下地作りなら400番だけでも十分綺麗にできます。

 

木製パネルについても一見そのまま塗っても良さそうに思われるかもしれませんが、少しヤスリがけするとさらに綺麗に仕上げられます。

 

側面と裏面を塗装した木製パネル

↑側面と裏面を下処理して、ナチュラルな色に塗装したもの。

私は400番や600番を使っています。

ホームセンターで1枚40円くらいから買えます。

 

大切なポイントとしてヤスリがけは木目に沿って行わないといけません。

 

私は木目に逆らう方がなんとなく早くきれいに削れそうな気がしてましたが、完全な間違いでした(笑)

いつまでたっても整わないし、もちろん仕上がりも美しくならないので、木目をよく確認して同じ方向に行ってください。

 

 

また、重ね塗りをする前にもヤスリをかけます。

 

これは塗料を塗った時の水分や摩擦で木の表面に毛羽立ちが出ていたり、塗りの厚みに差があったりするためで、ヤスリがけをして表面をならします。

 

さらにお好みで仕上げにもヤスリがけします。

仕上がりについては800番くらいで半つや、2000番くらいでツヤっツヤです。

 

重ね塗り前の時も仕上げの時も、ヤスリがけ後は表面に粉っぽさが残るので、水拭きするなどでしっかり取り除くようにしましょう。(その後はしっかり乾燥させましょう)

 

 

新品の筆やハケを使う時

今まで塗装したことがない方は、新しい筆やハケを下す場合が多いと思います。

 

新しい筆やハケは最初のうち毛が抜けるため、そのまま塗装に使うと抜けた毛が表面に付いてしまいます。

抜けた毛まで一緒に塗りこんでしまうのを防ぐため、ほぐしたりしごいたりして、抜け毛が無くなるまで事前に慣らしてください。

 

 

塗る順番

塗っていく順番も仕上がりに影響します。

つい広い面から塗りたくなりますが、塗料を塗る時は小口から(丸太を輪切りに、というか小口切りにした時に見えてる面)塗ります。
ジャギジャギしてる面です。

吸い込みが強いので、まずここから塗って、その後広い面を塗ります。

特にステイン系だと塗る順番を間違えるとムラになりやすいので気を付けましょう。

 

 

塗り方

ムラや塗り縮みなどの失敗をしないためには木目に沿って、できる限り薄塗りにします。

ハケや平筆を両面使って、端から端まで一息に塗っていきます。

 

私はこれについても、厚く塗った方がムラが目立たないような気がしていましたが、全然違ってました。

ムラなく仕上げるためには薄塗りで重ね塗りします。

 

また、塗料は事前によくかき混ぜて、均一な状態にしてから使うようにしましょう。

 

 

環境

塗装する環境も仕上がりに影響します。

 

埃だらけの部屋で塗らない…とかいうことではなく、湿度や気温についてです。

 

塗料は湿度が高すぎると結露したり、白濁しやすくなります。

また、気温が高すぎる(35℃以上)と気泡ができやすく、気温が低すぎる(5℃以下)と剥が

れやすいなどの問題が出てきます。

なので、塗装は晴れた過ごしやすい日に行うようにしましょう。

塗装内部の完全乾燥まで数日かかることがあるので、できれば晴れ予報が続く時に行うのが良いです。

 

まとめ

塗装の基本についてヤスリがけや塗り方、注意点などをご紹介しました。

 

ヤスリがけのような下処理は、作品になってしまえば目に見えない地道な作業です。

しかし、やってみると結果は誇張なく本当に一目瞭然で、感動するレベルです。

ぜひともやる気を出して臨んでみてください。

 

下処理の後は…

↓↓↓理想の仕上がりにするための塗料選び

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