ふんわりモヤがかかったようなアルコールインクアートが好き
ホワイトを使ったアルコールインクアートに挑戦したい
ホワイトは使いこなすのにちょっとしたコツが必要です!
アルコールインクアートでホワイトを取り入れると、ふんわりとやさしい印象の作品に仕上げやすくなります。
ただし、ホワイトの顔料は沈殿しやすく伸びにくい性質なため、ふんわり仕上げるには少し工夫が必要です。
また、選ぶホワイトによって使い物にならないこともあります。
今回は、アルコールインクアートでも扱いやすいホワイトと描き方のコツをご紹介します。
- アルコールインクアートでホワイトをうまく使うコツ
- 使いやすいホワイト
- ホワイトを使ったアートにレジンをかける時の注意点
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アートデモンストレーションを動画で見る
詳しい解説の前にまずは動画で簡単なイメージを!
使える液状ホワイトと使いわけは?
結論から言うと、私が試した中ではレンジャーインクのミクサティブ スノーキャップとリキテックスリキッドのホワイトが使用感良好でした。
アルコールインクのホワイトで日本で一番取り扱いが多く手に入りやすいのは、ジャカード ピニャータのブランコブランコだと思いますが、
残念ながらこちらはダマが多くてインクアートでは扱いづらいです。
使いやすいものを探そうと、手持ちのインクや液状ホワイトを試した時の画像がこちらです。
左上から時計回りに
●ドクターマーチン ボンベイインディアインク:水性、乾くと耐水性。
●ドクターマーチン ペンホワイト:水性、非耐水性。
●リキテックスリキッド:水性 乾くと耐水性。液状アクリル絵の具。
●レンジャーインク ミクサティブ スノーキャップ:油性、耐水性。アルコールインク
実験の結果、前者2つはモロモロと固まってしまい使えず、後者2つが使用感良好でした。
スノーキャップとリキテックスの使い分けとしては、
スノーキャップは容器がニードルボトルで滴下量の調節がしやすく、サラッと比較的均一に広げやすい印象で、単体で使うほか、あらかじめカラーインクと混ぜ合わせたり、薄めて使うのにも向きそうです。
リキテックスの方はスポイト容器で1滴の量が多く、液自体の濃度も高いため濃淡の表現やニュアンスを出しやすい印象です。
ホワイトをうまく使うコツ
ホワイトは沈殿しやすいため、広げるためには強い風で散らす必要があります。
アルコールを敷きホワイトを垂らした状態から、ピンポイントで広げたい時はブロアーを、さらに広範囲に広げたい時は息を吹きつけるのがおすすめです。
紙面に顔を近づけて直接息でインクやホワイトを広げましょう。
フワッと広がったホワイトは、そのままにしていればまた沈んで他のインクの下に潜ってしまうため、ホワイトを際立たせたい時はすかさずドライヤーで乾かすようにしてデザインを固定します。
とくにリキテックスはアクリル絵の具なので、そのままでは乾くのに時間がかかりがち。
ドライヤーの風もしっかり操る必要があります。
ホワイトを使ったアートにレジンをかける時の注意点
ホワイトを使ったアルコールインクアートにそのままレジンをすると黄変しやすくなる点に注意しましょう。
リキテックスリキッドなどに使われているチタニウムホワイト顔料には、レジンの黄変を早める性質があります。
対策としては、レジンの前にスプレーコーティングをしっかりして、ホワイトをシールドすると多少は防げるはずなので、よければお試しください。
まとめ
ホワイトを使ったアルコールインクアートに向くホワイト色剤、描き方のコツ、レジンの注意点をご紹介しました。
これをヒントにホワイトインクも取り入れてアルコールインクアートを楽しんでもらえればうれしいです。
ここでは私なりのやり方をご紹介していますが、上達の近道は目指す雰囲気に近い作品を描かれるアーティストさまのレッスンを受講すること。
一人でやってなかなかうまくいかない時は、ぜひレッスン受講も検討してみて下さいね。