こ、こんなところにホコリが…!
こっちには気泡が!
レジンのあるある失敗。重ねがけで直せます!
↓目次から気になるところへ飛べます。
レジンコーティングの失敗とリペアについて
レジンコーティングは細心の注意を払って行ってもどこからかホコリがやってきたり、思うような鏡面仕上げにならないことも多いですよね。
⚫基本のやり方
レジンのコーティングに失敗してしまった時の修復や、レジンアートには「重ねがけ」が使えます。
しかし実は、レジンを重ねがけする時は硬化後にそのまま上掛けするのではなく、正しいタイミングや、やり方のポイントがあります。
今回はレジンの重ねがけについて、アートレジン社の公式FAQと私の経験に基づいてご紹介します。
重ねがけの2つタイミングとやり方
重ねがけの正しいタイミングは2つあります。
完全硬化前
1つがレジンをかけたあと、3-8時間後(制作方法や環境で大きく変わります)のレジンがゲル状になっている時です。
レジンアートや、コーティング面にボリュームを出したい時の重ねがけはこのタイミングでできますね。
ゲル状の時に重ねがけすると、2つの層がなじんで一体になってくれます。
注意点としては完全硬化までの時間が長くかかり、最大10日(通常は3日ですね)にまでなることもあります。
硬化した後(失敗時もこちら)
2つめは前の層が硬化して(24時間以上経って)からです。
失敗の修復もこちらになりますね。
この場合のやり方は#80~#200番台くらいの紙ヤスリで表面をサンディングし、接着面にひっかかりを作ってから重ねがけをします。
なぜこのようなやり方をするかと言うと、1層目と2層目の接着力を高める必要があるからです。
ツルツルしたレジン面に同じ素材のレジンをかけると剥がれやすくなるため、硬化後にそのまま重ねがけするのは避けましょう。
※着色材が入ればまた別だと思います。
大きな作品では粉塵がたくさん出るので、防塵マスクがあった方が良いです。
対応する吸収缶はKGCシリーズがです。2ついります。
また、特に大きな作品ではサンダーがないと、手作業では難しいです。
サンディング後は、木枠にかかりすぎないように注意しつつ、ブラシ等を使って水洗いします。
白く見えていても、水洗いの時に透明になるキズはレジンを掛ければ消えます。
その後は水分が残らないようしっかり乾燥させましょう。
(水分はレジンの大敵です!)
⚫サンディング→水洗い→乾燥後の作品表面の様子
気泡を修復したい場合、気泡のくぼみに入り込んでしまったレジンの削りカスはレジンをかけても消えずに白いまま残ってしまいます。
なので水洗いの行程は特に念入りに行ってください。
また、この気泡のくぼみには次にレジンをかけた時に再び気泡ができてしまいやすいです。
竹串等で新たな気泡もしっかり追い出してください。
重ねがけを考える上でも、制作時の気泡はなるべく残さないようにしたいですね。
レジンをかける量
アートレジンでは一度にかけるレジンの量は、厚さ1/8インチ(=約3mm)ずつが推奨されています。
それを超すと、気泡が抜けにくくなったり完全硬化までの時間が72時間以上になったりします。
さらに厚さを出したい場合は3mmごとの重ねがけを繰り返していきます。
作業時間について
混合後45分で硬化し始めるため、それまでに作業を終えます。
湯煎にかけるなどして温めると、硬化が早まって硬化開始までの時間が10-15分短縮されるので、
温める場合は30分以内に作業を終えるよう推奨されています。
大きな作品やレジンアートをする時は特に手早く作業することを心がける必要がありますね。
まとめ
レジンの失敗時のリペアやレジンアートの基本にもなる重ねがけの仕方をご紹介しました。
やり直せると思えばレジンのハードルが少し下がるかと思います。
失敗を恐れずどんどん試してみましょうね^^