レジン作品の耐熱温度や硬さは?取り扱いと保管方法

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レジン作品について

エポキシレジンのハンドメイド作品ではアクセサリーの他、コースターやパネルアートやインテリア家具などが代表的かと思います。

これらについて、使い方や作り方については情報がありますが、作った後の作品をどのように扱ったりお手入れしたりするのが正しいのか、説明書には書かれていませんよね。

今回は私が主に使っているエポキシレジン(アートレジン社のアートレジン)の硬化後の硬さや耐熱性などの性質と、正しい取扱いや保管の仕方、合わせて作品(パネルを想定しています)を発送する時の梱包の仕方をご紹介します。

ご自身で製作されている方はもちろんですが、作品を購入された方も知っておいていただくと良い内容かなと思います。

●私がよく使っているアートレジン

最小量:8オンス(118ml×2本)

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大容量:2ガロン(3.78ℓ×2本)

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硬化後のレジンの性質と取り扱い

硬さと耐傷性

アートレジンは、正しく硬化させると、爪で押しても跡が残らず、2つをぶつけた時にカンッカンッと渇いた音がするくらいに硬くなります。

計量や混合でミスをしているとしっかり固まってもここまでの硬さが出ず、柔らかさが残ります。

(いわゆる硬化不良の状態です。)

72時間で完全硬化と書かれていますが、この硬さが出るまでにはもう少しかかって、私の体感だと常温で1ヶ月くらいの印象です。(1ヶ月経ってもまだ徐々に硬くなっていってる感じです)

実際に他メーカーでは「完全硬化は72時間、その後30日間かけて硬度が増す」と書かれているケースもあるくらいなので(じゃ完全硬化ってなに?って話なのですが)、「72時間経ったからもう安心!」とは思わない方が良いです。

完全硬化直後や硬さがしっかり出る前のレジンは、爪で押すと凹みができるものの、次の日には凹みが消えるような状態です。

この時にレジン面に何かが触れたままになっていると、消えない凹み跡が残ってしまうので、硬さがしっかり出るまではしばらくそっとしておきましょう。

硬さが出た後の耐傷性についてはアートレジン社の公式見解で、「傷はつきにくいもののあくまでアートのコーティングや壁掛けを想定しているため、日常使いする場合は摩耗から保護するためのポリウレタン系トップコートを(テーブルや床の使用にも耐えられる硬さの塗膜ができるニスですね)」と書かれています。

決して硬度が高いわけではないようですね。

傷を防止するレジン用のコーティング剤は日本でもたくさん販売されていて、私も2種類ほど試してみましたが、泡や塗り跡を作らずに塗るのにコツが要る他、綺麗に塗れても塗らないままのレジンの仕上りの方が美しかったりして、使用をためらっています。

(使いこなせていないだけなのだろうか…)

もしお使いになる時は、リキッドファンデーション用のスポンジを使用するのが綺麗に塗りやすくてオススメです。

アートレジンとは別にもっと硬度が高い仕上がりになるエポキシレジンもたくさんあるので、キズや摩耗が気になる作品ではレジン自体を使い分けるのも良いと思います。

⚫硬い仕上がりのエポキシレジン

カウンタートップとしても使われます。作業時間が少し短く、少し粘度が高いため気泡消しは時間を空けて2、3度。VOCフリーですが特有の刺激臭があります。

値段がArtResinの半分以下。

promarine社カウンタートップエポキシ(米Amazonのページ)

耐熱性

硬化後のアートレジンの耐熱温度は50℃までです。

意外と低いですよね。

温かくなると軟らかくなるものの、50℃までなら冷めれば元に戻るそうです。

それ以上になるとダメージを受けてしまい元に戻りません。

私達がホットで美味しく飲めるお茶やコーヒーの温度は65℃前後なので、コースターに使用する場合、カップの材質によっては注意が必要です。

もちろんキッチンで鍋敷きに使用することは出来ません。

また、夏場の直射日光下や車内に放置したり、ストーブや暖炉など熱を発するものの近くに置くのも避けましょう。

他に、凍ってしまった場合はヒビ割れが起きたりするそうです。

(混合前の液状の時は凍っても溶ければ元通りになります。)

寒さの厳しい地域では冬場の設置や保管場所にお気をつけ下さい

●耐熱温度が高いエポキシレジン。

UV、ヌーボー共に260℃までOKで、タンブラー製作にも使われています。

使用法はアートレジンとほぼ同じ。こちらも少し粘度が高いため気泡消しは何度かに分けしっかりと。

https://artresinfauxrizzle.com/

耐光性

レジンの黄変と対策についてはこちらで詳しく触れているので詳細は割愛します。

↓↓↓

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黄変を遅らせるために、直射日光や蛍光灯直下を避けたり、先述したレジン用コーティング剤のUVカットタイプを使用するなどの対策をするのが良いと思います。

お手入れ

硬化後のレジンのお手入れについては、ガラスと同様にするのが良いです。

とは言えガラスほどの硬さにはならないですし、かたい素材のものでいきなりガシガシ擦るようなことは避けて下さい。

マイクロファイバーなど柔らかい素材のクロスで円を描くようにやさしく水拭きしましょう。

ヤニなど頑固な汚れには熱すぎないスチームやマイルドなガラス用クリーナーを使用すると良いようです。

その時も力が入りすぎないようご注意くださいね。

黄変してしまったレジン作品は、酸素系の漂白剤(ワイドハイターEX粉末などです)を溶かした液に漬けるとある程度元に戻るそうです。

終わったらしっかり洗浄して下さい。

パネル作品だと難しそうですが、コースターや小型のレジン作品なら使える方法かもしれないですね。

保管の仕方

作品をしまう時は、裸のままではなく最初にあい紙(あいし・あいがみ)と呼ばれる中性の紙でアート面を保護し、酸化やカビから防ぎます。

あい紙として使われる紙はいくつかあって、よく使われるのは薄葉紙(うすようし)などです。

※長期保存の場合SILティッシュやピュアガードなど、保護紙と呼ばれる専用の紙を。

ツルっとした薄ーい紙で、新品の服の間に挟まれているあの紙です。

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その後ウレタンフォームなどの、クッション性と通気性のあるシートやスポンジで保護します。

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100均にもラッピングや梱包用品の辺りに薄手の発泡シートがありますね。

あい紙と緩衝材

作品が複数点ある場合は平置きにして積み上げることは避け、サンドしていく形で縦置きにします。

それを通気性の良い入れ物(理想は桐箱です)に入れ、防虫剤を入れて保管します。

保管する場所は先述したように、暑い場所、熱くなるものの傍は避け、氷点下になるような場所も避け、UV対策をします。

パネル作品でしたら一般的な絵画作品と同等の取扱いをしましょう。

高温多湿な場所は避け、通気性の良い場所に保管します。

クローゼットや押し入れは通気性が悪く湿気がこもりやすい場合が多いため避けた方が良いですし、衣装ケースのような密閉される入れ物も避けます

梱包の仕方

基本はしまう時と同様に、あい紙とエアフォームのような緩衝材を使用します。

あい紙の後に、エアクッション(プチプチ)を使う場合は必ず平らな方がレジン面に来るようにして下さい。

ポコポコの方だと跡が残ってしまうことがあります。

それを段ボールなどで保護すれば完了です。

箱との間に隙間があれば新聞紙などで埋めましょう。

クロネコヤマトさまではアートボックス(作品梱包用段ボール。1,570円~)の販売があります。

大切な作品の発送には検討してみても良いかもしれません。

まとめ

硬化後のレジンの特性や取り扱いとお手入れ、保管方法、梱包方法をご紹介しました。

思っていたよりデリケートだとお感じになる方が多いのではないでしょうか?

いずれもメーカー推奨のやり方なので、厳重な最善策になっているかと思います。

大切な作品を長く楽しむために、できる範囲でぜひ取り入れてみて下さいね。

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