
インスタ、がんばってるけど全然伸びない



リールが良いらしいのに再生数が少ない…



もしかしたら、知らないうちにNG行為をしてるかもしれません!
たくさんの方にリーチする(=届く、見てもらう)ために必須ともいえるリール。
実は公式発表で伸びない、伸びにくいと明言されている形があるのをご存じですか?
また、おすすめされるための条件についても実は公式発表されています。
今回は、せっかく作ったリールを今よりたくさんの方に見てもらうため、知っておかなければ損するポイントについて、
公式発表や、アート・ハンドメイドアカウントを運用している私が実際にリールで投稿削除されてしまった経験などを交えて解説します。
・リールで失敗したくない
・もっとたくさんの方にインスタを見てもらいたい
・インスタのフォロワーさんを効率よく増やしたい
・インスタで集客したい
↓目次から気になるところへ飛べます
なぜリールは伸びると言われているのか?ショート動画のメリット
たくさんの方にリーチするためになぜリールなのか、まずはリールとその背景を簡単にご説明します。
リールとは2020年に初回リリースされた、最大90秒の動画投稿ができる、インスタのショート動画機能です。
TikTokが日本に入ってきて以降、ショート動画はその気軽さからとくに若者世代で利用者や視聴者が爆発的に増えていて、
YouTubeでは2021年にショート、LINEも同年にVOOMをリリースするなど、各SNSが参入して市場を取り合っている状況です。(※総務省発表データ)
それまで画像投稿専用に近い状態だったInstagramで、それらに対抗するべく作られたのがリールです。
インスタ離れしてほしくない&もっとたくさんの人にインスタを長く使ってほしいMeta社(インスタの会社)は、
リールの編集機能を充実させたり、リールの露出が増えるようにシステムデザインを作り変えたりと、リールの利用・視聴促進につながる機能をどんどんアップデートしている現状であり、
インスタ側がリール推しという見方ができます。
また、インスタ側の推し抜きにしても、リールに力を入れることにはメリットがあります。
投稿コンテンツの中で動画は、静止画よりたくさんの情報を伝えられるため、見ている方への訴求力が高い特長がある点です。
実は各アンケート結果によるとインスタのキャプション(投稿の解説文章部分)をあまり読まないという方も多いなか、動画コンテンツは、作品販売・イベント出店・レッスン講師をしている方など、インスタを通して作品の魅力や自分の想いを伝えたい方にとても向いています。
長編動画を作るとなると技術的にも時間的にもハードルが高くなりがちですが、ショート動画なら初めての方でも挑戦しやすいですよね。
あなたの投稿をもっとたくさんの方に見てもらったり、興味を持ってフォローしてもらうためのゲートにしたり、その先の活動を効率よく行っていくために、このリールを使わないのはもったいないです。
リールを伸ばすためにクリアすべき2つのこと


インスタ側が力を入れていて、訴求力の上でも有利なリールですが、伸びやすいらしいと聞いて投稿してみたものの思うように伸びない、むしろ普通の投稿の方が伸びているような?と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これには、知っておくべきインスタのカラクリがあります。
まず大前提として、どの投稿を伸ばす、つまりおすすめ表示にするかは、収集したデータ等を基にしてインスタのAI(人工知能)が決めています。
※このAIのアルゴリズム(学習の仕方)は頻繁に変更されているため、今回ご紹介するポイントはあくまで2023年9月現在についてという点をあらかじめご承知おきください。
AIにおすすめ表示してもらうためには、問題がなく、みんなが嫌がらない投稿であるという点と、おすすめしても問題ないアカウントと認識してもらっているという2点をまずはクリアする必要があります。(次ステップの、おすすめ表示し続けてもらうためのコツの方も後日まとめますね!)
それではどうしたらその2点をクリアできるのか、投稿とアカウントそれぞれのNG行為ややるべきことに触れながら解説していきます。
やりがちなNG投稿とは?
リールを含め、投稿をおすすめしてもらうための大前提として、インスタが定めるおすすめされないコンテンツに該当していないことが必須です。
言われなくてもそれくらい分かるよ、とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と悪意なく違反してしまうケースが少なくないと思います。
たとえば、以下は悪意がなくてもNGになる場合があると明言されています。
・購入したCD音源や、店内・イベント会場などで流れる音楽がBGMとして入ってしまっている動画
・お子さんの水着姿やおしりが写った写真
・インターネットで拾ってきた画像(フリー素材と明言されているもの以外)を使用する投稿
とくにアート・ハンドメイド系アカウントの方には以下のことにも注意していただきたいです。
・アート作品であっても、センシティブな表現や性的な描写は削除対象となるケースがある
・第三者から知的財産の侵害(模倣など)の報告をされると制限対象となる場合がある
ちなみに私はリールの表紙に英語で「ストライプ(stripe)の描き方」と文字入れしたつもりが、スペルミスして最後のeが抜け「ストリップ」になってしまっていたことが原因で投稿を削除されたことがあります。笑
リール内容自体はアートの描き方だったため異議申し立ての申請をしましたが、問答無用で却下されました…。
悪意のないミスでも情状酌量はしてもらえないので、お気を付けくださいね。
伸びない・伸びにくいリールの条件とは?
投稿の中でもとりわけリールについておすすめ表示されにくい、伸びない・伸びにくくなってしまう具体的な条件もあります。
以下に当てはまる動画は統計的に途中で見るのをやめる方や敬遠する方が多く、平均視聴時間が短かいという理由で、おすすめ表示されにくくなっています。
・動画の上下に黒い部分がある
・ウォーターマークがついている
・解像度が低い
それぞれ詳しく解説します。
動画の上下に黒い部分がある
動画の上下に黒い部分があったり、枠があるなど、動画がサイズ違いで画面いっぱいではないリールは伸びにくいです。
これはご存じない方がとても多い印象です。
スマホで横向きに撮った動画をそのままポストしていたり、縦向きでも動画の端まで見やすいよう少し縮小してポストしていたりするのがこれに該当します。
実際に私のリールの中でも上下に黒い部分があるリールは再生数が少ない傾向にあります。
ウォーターマークがついている
ウォーターマークとは、著作権保護などの目的で入れられる透かしマークのことです。
TikTokなど他の動画アプリからの転載で、ウォーターマークが入った動画はおすすめされにくいです。
他SNSなどで一度見たことがある動画は飛ばしてしまいやすいですよね。
解像度が低い
ボケていたり鮮明ではない動画は低品質と判断され、おすすめ表示されにくいです。
スマホ撮影の場合は設定画面からカメラの高画質設定を、他のアプリで編集する場合は出力する(ダウンロードする)ときの設定を高画質にするのを忘れないようにしましょう。
※ただし、これらのリールが絶対に伸びないというわけではなく、条件に該当してしまっていてもそれを上回るほどのプラスのシグナル(みんなの反応など)があれば、おすすめに上がって再生回数が伸びることはあります。
あくまで伸びにくいということです。
おすすめしてもらえないアカウントとは?
続いてアカウントの方のNGついて解説します。
以下のいずれか、または複数に当てはまっているとおすすめしてもらえないと言われます。
・属性認知されていない
・コミュニティガイドラインに違反している
・大量行動をしている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
属性認知されていない
アカウントをおすすめしてもらうためにはAIにどんな発信を行っているアカウントか認識してもらうこと(属性認知と呼ばれます)が重要と言われています。
たとえば、あなたがおすすめする側だった場合を考えてみて下さい。
プロフィールがスカスカでどんな人か分からず、まだ1,2投稿しか無かったり、毎回バラバラな投稿で何をしたいかが分からない人を誰かにおすすめできますか?
おすすめするとして、どんな人にすすめるべきか決められますか?
(インスタのおすすめは、各人の興味に合わせてひとりひとりに違ったものが提案されています。)
自分がどんな人で何をしているアカウントか、AIに認知してもらう必要があるということですね。
属性認知してもらうために何をすればよいかというと、具体的には以下のことなどが有効とされています。
・プロフィール欄を充実させる
・投稿数を充実させる
・発信内容がブレすぎていない
・投稿内容と関係のないタグを使わない
なお、属性認知に大切なAIの文字認識では、タグだけでなく、名前欄、プロフィール欄、投稿のキャプション(説明書き)、投稿表紙の文字入れも拾われる(例のストリップ表紙リールの削除はまさにこれ)ので、手を抜かずアカウント設計をしていきたいです。
コミュニティガイドラインに違反している
アカウントをおすすめしてもらうための基本として、インスタのコミュニティガイドラインに違反しているとおすすめされません。
先述のNG投稿を繰り返したり、直近で投稿削除などのペナルティを受けた場合も該当します。
ほかに、「いいね!」やフォロワーを購入するなど、フォロワー獲得を目的とした誤解を招く活動に繰り返し関わっている場合もおすすめされないと明言されています。
目先のフォロワーアップに飛びつくのは絶対にやめましょう。
大量行動をしている
インスタでは機械的な動きもAIから嫌われます。
とくに短時間に大量の動き(大量いいね、大量投稿削除、大量の同一コメント、プロフィール内容を短時間でくり返し変更など)をすると不正なアプリの使用や不正アカウントと怪しまれて、おすすめ非表示や、最悪の場合アカウントが停止するおそれがあります。
アカウントの問題点が分かったときに、いますぐ全て修正したくなるかもしれないですが、とっさに上記の行動をとってしまわないように十分ご注意ください。
自分のアカウントがおすすめ対象かどうか知るには?違反があった場合は?
アカウントがおすすめの対象かどうかは、自分のフィード画面右上の三本線をタップして、以下の通り進むとアカウントステータスを確認できます。








コンテンツの削除や、制限の有無もここでチェックできるので、該当してしまっている項目がないか念のため確認しておくと安心ですね。
私は例のストライプ→ストリップ削除の一度の違反ではアカウントのおすすめ非表示にまではなりませんでしたが、収益化ステータスの方に引っかかっていました。
※収益化ステータスは「設定とプライバシー」→プロ向けの「クリエイターツールとコントロール」から確認できます。


その後却下されて収益化対象外に
もしなにかに違反してしまっていた場合、誤解であれば異議申し立てが可能です。(申請期限があったはず)
異議申し立てをしなかったり、申し立てしたのに却下されて、おすすめ非表示などの制限を受けた時にどのくらいで制限解除されるかについては、他に問題がなければ2週間~の期間で再びおすすめ対象になれるケースが多いようです。
私の場合「収益化対象外」の制限でしたが、90日ほどで解除されました。(当時、日本ではまだ収益化対応自体実装されていなかったため実害なし)
しかし度重なる違反があると、おすすめしてもらえない期間は長引いたりアカウント凍結されるケースもあるそうです。
ですので、制限を受けてしまったときの対応については、そのまま違反のない投稿を続けて制限解除を待つか、新アカウントを立ち上げるか、あなたの今までの行動を振り返りつつ慎重に決めてみて下さい。
もし新アカウントを立ち上げる場合、たとえ悪意がなくとも違反が原因のときはIPアドレス(スマホやパソコンなど機器がそれぞれにもつアドレス)が別なものを使うのが望ましいです。
まとめ
リールを伸ばすために知らないと損な、投稿とアカウント運用それぞれのNG行為ややるべきことを解説しました。
やってしまってた~!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
アカウントの属性認知のところはとくに、アカウントの運用自体を自分で見つめ直したり、投稿件数が必要だったりと時間もかかりがちで、すぐの改善が難しい場合もあると思います。(ご相談に乗れるコースを思案中…)
逆に、当てはまってないのに伸びない!という方もいらっしゃるかもしれません。
今回の記事のポイントを全てクリアしていた方は次ステップの、「リールをおすすめ表示してもらい続けるためのポイント」を実践する必要があります。
本気でリールに取り組みたい方はいずれ投稿予定の、この記事のつづきにもぜひ目を通してみて下さいね。