
アルコールインクアート、レジンでツヤピカにしてみたい!



使いやすい道具が知りたいな



おすすめ品をご紹介します!
実は経験者の中にも苦手意識を持ってしまう方が少なくないレジンコーティング。
私も幾度となく失敗してきました。
今回はなるべくコストを抑えたこれだけは欲しいリストと、実際に私が使っているおすすめ品リストの、2つの道具リストをご紹介します。
コストを抑えた方は、まずは試しにやってみたい方におすすめです。
おすすめ品の方は少し値が張るものもありますが、私がいろいろ試しながら選んできたもので、苦手意識のもとになる「つまずき」や失敗をなるべく少なくできるはずです。
※この記事の続きの「やり方編」はこちらです。


・アルコールインクアートをツルピカにしたい
・初めてレジンコーティングに挑戦する
・エポキシレジンを初めて扱う
・使いやすい道具を探している
↓目次から気になるところへ飛べます


レジンコーティング要るものリスト


低コスト!これだけは欲しいリスト
- ①エポキシレジン
手が出しやすいお値段。粘度高めのエポキシレジンが初めての方にも比較的使いやすい。
ポチップ- ②プラスチックカップ3個
計量用と混合用に一番小さなサイズと、120ccくらいのもの。100均でOKです。
- ③割りばし・またはマドラー
混合スティックとして使います。
- ④つまようじ
表面に落ちてしまったほこり取りに使います。
- ⑤ターボライター
気泡消しに使います。100均の200円商品にあります。
- ⑥マスキングテープ
側面のレジン染み防止に。できれば紙っぽすぎない質感のものがよいです。
- ⑦紙コップ2個
作品底上げ用に。
- ⑧カバー
硬化を待つ間のほこり除け用です。紙コップの上に作品を置いた状態のものを覆える高さのものを。
- ⑨ゴム手袋
粉なしのタイプにしてください。
本気でやるなら!おすすめ品リスト
- ①エポキシレジン
アルコールインクアートに使うレジンといえば!とも言えるArtResinは海外でも人気です。
ポチップ- ②計量用カップ2個 または 0.01まで量れるスケール
口がせまい方が誤差が少なく済みます。
※容量ではなく重量ではかる派の方は必要です。(私は重量派です)
¥1,180 (2023/05/11 23:34時点 | Amazon調べ) ポチップ- ③混合用カップ・混合用スティック
繰り返し使える。硬化後にペラっとはがせてお掃除が楽ちん。ホームセンターでバラ売りも。
¥800 (2023/05/11 23:10時点 | Yahooショッピング調べ) ポチップ- ④ガスバーナー
ターボライターより広範囲に当てやすい。
Avurina(アブリナ)¥3,429 (2023/05/11 23:16時点 | Amazon調べ) ポチップ- ⑤マスキングテープ
塗装用、幅広のタイプ。ホームセンターでばら売りあり。
ポチップ- ⑥作品底上げ用の置物
この上に作品を設置します。安定感抜群。
ポチップ- ⑦水平器
小型で精密なものがよいです。
ポチップ- ⑧作品をカバーする容器
100均にある200円商品の半透明タッパーなどをよく使っています。
- ⑧ほこり取り
ごみ取り専用の道具です。微細な“かえし”がたくさん付いた細ーい針金。
ポチップ- ⑨ニトリル手袋
フィットサイズにお気をつけください。
ポチップ
それぞれについて選ぶポイントを詳しく解説していきます。
レジン
アルコールインクアートのコーティングにはエポキシレジンがおすすめです。
UVレジンとは違って二液を混ぜて放置すると化学反応で固まるレジンで、とくにパネルなど大きめの作品に適しています。
エポキシレジンにはキャストタイプと呼ばれる、モールドに注いで使う粘度が低いタイプや、アート用などと呼ばれる主にコーティングやレジンアート向けの粘度が高いタイプがあり、
アルコールインクアートのコーティングには中~高粘度のレジンを使用します。
粘度で何が変わるかというと、中粘度のタイプは混ざりやすかったり気泡抜けがよくて、あまり慣れていない人も比較的扱いやすく、高粘度のタイプは少しコツがいる反面仕上がりがぷっくりして高級感のある雰囲気になりやすいです。
私も使用している、アルコールインクアートにおすすめのエポキシレジンは、アートレジンです。
アートレジンは高粘度タイプで、日本で最もアルコールインクアートのコーティングに使用されているレジンだと思います。


アートレジンが選ばれる理由は、まずアルコールインクアートをほとんど溶かさないことと、
混合中有害なガスが出ずガスマスクなしで作業できる点や、不燃性で火であぶっても大丈夫な点、
透明で黄変しにくいこと、硬化後は食品が直接触れても問題ない点、混合が体積(ml)1:1で分かりやすいことなどではないでしょうか。
容量も種類豊富で、4オンス(118ml)、8オンス(237ml)、16オンス(473ml)、0.5ガロン(1.98ℓ)、5ガロン(18.9ℓ)のボトルがあります。
この容量表記はレジンとハードナーの2つを足したものになっています。
(例えば16ozだったらレジンとハードナーが各8oz)
大容量の方がお得ですが、アートレジンには開封前1年、開封後6ヶ月という使用期限が設けられているので、期限内に使い切れる量のものを選びましょう。
また、手元に来るまでの取扱いが信頼できる販売元から購入することをおすすめします。
アートレジン社のサイトから注文するのが最も確実で、大容量だと特に国際送料込みでも日本で買うより値段を安く抑えられる場合もあります。(為替相場により変動)※国際送料を含む商品代金の合計が1万6666円までなら関税が免税されます。
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レジンとハードナーはドレッシングボトルやポンプに詰め替えると、量の調節がしやすく扱いやすいです。
つめかえは保管中空気に触れすぎないよう、蓋つきの密閉タイプにしてください。
計量カップ類
レジンとハードナーの計量カップはそれぞれに1つずつ用意します。
コースターなど少量だけ使用する時はとくに、1つを使いまわすとわずかな残量でも計量が変わってしまうためです。
多少量が違っても硬化はしますが、黄変を早めることにつながるためきっちり同量を計量しましょう。
●エポキシレジンの黄変原因と対策について


私は混合用カップのみで済ませられるように、重量で計量していて、計量カップではなくスケールを使用しています。
レジン液を混合するカップは硬化後にレジンをはがすことができ、カップの再利用が可能なPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)製がおすすめです。
また、混ぜ残しがないかを確認しやすい透明や半透明で、泡立ちを抑えるためにできれば底が平坦なものを選びましょう。
本来使い捨てですが、ベコベコになるまで何度も使用しています。


ヘラ(スパチュラ)類
二液を混合する他、アートに注いだレジン液を塗り広げるのにも使用します。
素材はシリコンやプラスチック製の方が、木製のものより混ぜる際の抵抗が少なく、気泡も入りにくい感じがします。
また、硬化後にはがせるタイプなら何度でも使えます。
シリコン製のヘラは100均のキッチンツールコーナーでも手に入ります。
ターボライター・ガスバーナー・ほこり取り
レジンを注いだ後の気泡消しにはパワーがあるガストーチやガスバーナーがおすすめです。
ターボライターでもできますが、ガストーチは炎が当たる範囲が広めで扱いやすいです。
小回りが利く小さめサイズで、誤作動防止スイッチがついているものが安心です。


こちらはガスが補填でき、繰り返し使用可能です。
充填に使用するのは普通のカセットコンロ用のボンベで大丈夫です。
●カセットコンロ用ガス3本セット


私は一度マッチで気泡消しを試みたことがありますが、作品にすすが付くし燃えカスが落ちるしで台無しになりました。マッチの使用は絶対にやめましょう。笑
ほこり取り用のスピナールは沈んでいる気泡や表面のホコリを取り除くために用意しておくと良いです。
つまようじなどより確実にキャッチできます。
マスキングテープ類・作品をカバーする容器・底上げ用の置物
レジンを掛ける作品の側面などを汚したくない場合にマスキングテープを使います。


塗装用のタイプが、染み込みをきっちり防いでくれて、はがしやすくておすすめです。
●マスキングテープ比較と正しいやり方の記事


レジン硬化中の作品をカバーしておける容器も用意しましょう。
途中で中身が確認できるよう透明や半透明のケースがおすすめです。
作品の大きさに合わせて選びましょう。
小さな作品には100均の200円や500円商品の蓋つきタッパーが使えます。
大きな作品の時は買い求めるなら、ばんじゅうと呼ばれる食品用ケースやベッド下収納ケースが使えます。


それでも対応できないサイズの作品ではカバーを自作します。
材料としては段ボールやプラダンが手ごろです。
上部を透明なビニール貼りなどにするとホコリチェックや経過チェックができますよ。
容器内に作品を直置きすると垂れたレジンで底にくっついてしまうので、底上げ用に紙コップなどをご用意ください。
ペインターズピラミッドは丈夫で安定感が抜群です。
レジンを掛ける面が水平になっているかを測る水平器(水準器)もあると便利です。
あまり大きくごついものだと、水平器自体の重みで沈んで正確な水平が測りづらいことがことがあるため、水平器は小さめが使いやすいです。
もし水平器が無くても、レジンを垂らした時の広がりや雫の垂れ具合でおおまかな傾きは分かります。
パネル自体が沿ってしまったりしている場合もあるので、容器の下に物をはさむなどして調節しましょう。
環境・服装・下準備
環境
掃除を2時間前までに済ませておきましょう。
塵の混入を防ぐために、清潔な部屋で作業する必要があります。
掃除の時に取り切れず舞い上がったホコリは、約2時間かけてまた床に落ちます。(特に空気が乾燥していると舞いやすいです。)
作品で受け止めてしまわないように、掃除は早めに済ませておいてください。
ちなみに2時間前にできなくても、レジン作業を始める直前に作業スペース周辺の空気中に霧吹きをすれば、残っていた塵やホコリを落とすことができます。
その時は作品や使用する道具類には水がかからないよう十分注意して下さい。
その他に、レジンは気温の影響を大きく受けます。
高い場合は硬化が早まるだけですが、低い場合は白濁したり、硬化反応が進まず固まらなかったりして失敗の原因になります。
作業中や硬化中は室温が低くなりすぎないようにしましょう。
私は冬場は最弱のこたつ内で硬化させています。(そうすると半日でほぼ硬化します。)
また硬化中の湿度が高すぎる場合も白濁や硬化不良の原因になることがあるようです。
塗装直後など水分を含んだパネルを使用したり、結露する窓辺や加湿器付近で硬化させないよう(カバーが密閉容器でない時は)ご注意下さい。
そしてレジン作業は換気を十分にしつつ行いましょう。
服装
レジンは服に着くと落ちないので、汚れてもよい服装にしましょう。
さらに、ホコリや塵が出にくい素材を選ぶことも大切です。
ホコリの発生源の1位はファブリック類です。
せっかく部屋を綺麗にしても、自分からホコリが出ていては意味が無いので、服の素材には気を付けて下さい。
私はアート用にしている割烹着(スモッグの代用)を着ることが多いです。
その他に、ゴム手袋の着用も必須です。
(便宜上ゴム手袋と呼びますが、手までしみこまない素材なら何でもよいです。)
液状のレジンは人によってアレルギー源となることがあります。
また、とてもベタ付きます。
もし手についてしまった時は、よく拭き取った後、石鹸で洗いましょう。
他に無水エタノールでもすっきりと落とすことができます。
手袋にはパウダーフリーのものがおすすめです。
●ニトリルグローブ100枚(M)


テーブルクロス
机を汚したくないときはテーブルクロスを敷きます。
素材についてはシリコンやPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)にはエポキシレジンがくっつかず、後からはがせるためおすすめです。
100均のキッチンコーナーなどでも見つけられますよ。
↓こちらは汚れたら使い捨ててます。
●切って使う大きくて薄いシャカシャカのシート


全部そろったら
早速作業に入りましょう。
レジンコーティングのやり方編はこちら

